経済界2008年2月5日号

■ 地場の銘品を発掘して市場へ。21世紀型提案商社

ルネサンス・プロジェクト

中村鉄哉社長のプロフィール
生年月日/1959年10月13日
出身地/山口県防府市
最終学歴/北海道大学経済学部卒
趣味/テニス、映画鑑賞
座右の銘/継続は力なり

■ 企業eye

「地場に埋もれた銘品を発掘して、消費者の視点で磨き上げ、長期かつ安定的ブランドに育てる」。これが「ルネサンス・プロジェクト」の手法だ。九州の可能性と中村社長のこの街に対する思いがこの事業を生み出した。

掲載記事

――起業したきっかけから。
中村大手商社の九州支社に勤めていましたが、“地場探耕”という事業を行うためには長期的なスパンが必要だと思い商社を“卒業”して起業しました。
――この事業を思い付いたのは。
中村商社勤務の時、1999年です。その頃の焼酎のイメージというのが、体に良くて安いがまずいというものでした。しかし、あるプロジェクトの関係で多くの焼酎メーカーを回ってみて、実は九州にはおいしい焼酎があり、それらがほとんど東京には流通していないということが分かりました。それで、この焼酎を新たな側面からデビューさせていく“焼酎ルネサンス”事業を思い付きました。現在では、約60種類の商品を世に送り出し、中には、モンドセレクションを受賞したものもあります。
――焼酎からスタートしましたが現在では。
中村焼酎以外にも果実酒やビネガー、地鶏などの分野でも地場産品のブランド化に取り組んでいます。
また、同じビジネスモデルとして、福岡市の姉妹都市であるフランス・ボルドーの良質なワインの輸入、販売を始めました。
これはビオワインと呼ばれる、日本で言う無農薬、有機栽培のブドウで作ったワインで、体にも優しく、既に販売実績だけでなく、かなり高い評価を頂いています。
――グルメ雑誌『OPEN』も出していますね。
中村現在、創刊号に続き2号を出しています。プッシュ型マーケティングだけでなく、プル型マーケティングも必要ではないかと考えたのと、福岡に何らかの形で恩返しがしたいという思いから雑誌を創刊しました。福岡という街は雑誌名のとおりとてもオープンです。私のように福岡出身ではない人間でも温かく迎えてくれる。その中でわれわれとしてできることは何か。10年後、20年後に活躍する料理人を紹介して応援していきたい。そのためにはメディアを作る必要がありました。実は、この雑誌が思いのほか好評で、創刊号は8千部刷って、6500部売れました。
――今後はどういった展開を考えていますか。
中村ひとつは首都圏の拠点、例えばモデルショップを東京に出すということも視野に入れています。それと、蔵元さんとのアライアンスをより強化していく。これにはM&Aもあり得るかもしれません。

【会社データ】
設立/2006年3月
資本金/5500万円
従業員/12人
売上高/14億円
所在地/福岡市中央区